おはよう

挨拶 CEO

或る話

銭湯に行けてない。その理由といえば家路途中の駅近銭湯に行き尽してしまったこと、終わる時間が早いことに尽きるのだけれど、いつの間にやらぼくは銭湯記事を適度に書かなければいけないという強迫観念に縛られて記事を更新出来ない体になってしまっていた。そもそも何かを書くためにこんな大それた前置きをする必要なんてないのだ。ここには銭湯記事を楽しみにしてくださっている読者もいることとは思うが(そんなこともないと思う;二律背反)、適度な毒抜きのために、ぼくのブログがブログであるために、ブログたらしめるためにこの記事を皮切りに何かしらの更新を加えていこうと思う。

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いとこの話 

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ぼくには同い年のいとこがいる。

首都圏在住のぼくにはある程度のシティボーイである自負があり、いとこが住んでいるところは母方の実家:俗にいう田舎で、小さい頃は帰省の際によく遊んでいた。物心つく頃には次第に会わなくなっていて、彼は大学進学で都内に出てきたが、長い空白期間の気恥ずかしさもあってか、在学中〜卒業後もあまり会えていなかった。

そんな彼とは先日祖母の通夜で久しぶりに顔を合わせたのだが、東京から実家に戻っていて、仕事のこと、付き合っている彼女の実家の方に引っ越すとか引っ越さないとかそんな話をきいたり、お互い大人になったね的な話を、酒を飲みながら夜通しした。それでつい最近、とうとう引っ越したのだそうだ。

感慨深くなったので、彼との昔のエピソードのなかで思い出深くてふわっと匂い立った1つをお届けしたいとおもった。

 

だいたい毎年お盆ごろに帰省をしていたから季節は夏だった。近くにジャスコしかない田舎だから緑は多く、ぼくもここへ来るとカブトムシやクワガタ捕りなんかに行った記憶がある。

小学校の低学年くらいか。

この年も彼はカブトムシを飼っていた。やはりカブトムシはうちの方ではレアで、持っているだけで箔が付く、というかやっぱり幼心にはかっこよく見えるものだ。毎年のことではあったがぼくは羨望の眼差しで彼とそいつを見つめてばかりいた。

しかも、この(今季の)カブトムシがとてつもなくすごいのだ。すごいのである。圧倒的な凄みを持ってぼくに襲いかかってきたのである。

 

畳の部屋でぼくが横になっていると、彼はカブトムシを携え(生き物だからそれも語弊があるか、引き連れて)やってきた。

徐に手のひらの上にカブトムシ乗せて、彼が「ハッ!!!!」と叫ぶと、プイ〜〜ンとカブトムシが前方に飛んでいくのだ。床の間の前で畳の上に着地したそいつを彼は拾い上げてヨシヨシしている。

なにこれめちゃくちゃカックイー!!!!ー!

ペットや!完全に飼い慣らしている!虫を飼い慣らしている!!虫やで!いきなり人が休んでるところに現れるなり「ハッ!!!」って何だよ「ハッ!!!!」って!でもすごい。持っているだけでかっこいいカブトムシを自由自在に操れるなんて、こいつまじですごいと幼心に思った。感嘆と共に恐怖の感情すら心に流れ込んできたのを鮮明に覚えている。

ぼくは目を点にし更には釘付けになって彼と小さなそいつの妙技に酔いしれた。

「ハッ!!!」プイ〜ン

 

 

 

 

 

 

 

「ハッ!」プイン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハッ!!!!!!!」プイ〜〜〜ン

 

終わったあとは必ず彼がヨシヨシしてやる。ぼくは代わり映えしないその一部始終を飽き足らずに見狂いながら、ある法則:声のボリュームに応じて飛距離も変わってるんじゃねーかということを推察する。

このことを彼に告げると「よく・・・気づいたね・・・・・」となんか得意気だ。殺意を殺意として認識したのはこの時が生まれて初めてだった。

 

それにしても凄い。何かテクニックはあるのかと訊けば、特にはなく、こいつにはそれが出来た、とカブトムシの才能を認めるようなことを平気で言っている。狂っとんか

単なる危険察知で飛ぶのかはたまた超常現象か、ハイと言われて飛ぶ事、撫でられるご褒美を欲したり、虫にも懐かせられるほどの知能があるならそれはそれですごいなと、いまなお思う。(当時はぐちゃぐちゃした思いを抱えながらただ彼の話を聞いて、見ていただけだった記憶がある。)

 

 

 

一連のショータイムでカブトムシにも疲れの色が見えた、気がしたが、幼い少年達にはそんなことは関係ない。娯楽は続く。

彼はカブトムシを優しく拾い上げ、息を大きく吸った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・ハァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

プイ〜〜〜〜〜〜〜〜ン

 

 

カブトムシは、翔んだ。

 

まっすぐで迷いないその翼にぼくたちは息を呑むことしかできなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プイ〜〜〜〜〜〜〜〜ン

 

かつてないとんでもない飛距離だ。襖を越え、廊下を越えて、たまたま開きっぱなしだったベランダに続く出窓を越え、ベランダの柵を越え、カブトムシは、翔んだ。

 

彼の住む田舎町はとてつもない雪国で、基本的な家屋の構造として一階は倉庫、外から階段で上がって二階が住居になっている。

 

ぼくたちはカブトムシの勇敢な背中を追い、ベランダまで出たもののもう、もはや見守るしかない。

カブトムシはしばらく優雅に飛行を続けたが、滑空、着陸の姿勢に入る。そこへ我々の目に入ったのが、道の向こうからやってくる重機、トラクターだ。🚜

 

 

 

「うそだろ・・・」プイン

一夏を連れ添った相方を見つめる彼が力なく嘯く。小さなカブトムシは道の真ん中に降り立ったようだった。

 

 

音も立てずカブトムシは死んだ。

 

 

 

 

たった一瞬で。

 

 

確実に降り立ったであろう場所にタイヤの軌跡がある。ベベベベベと不快な音を立ててトラクターはぼくたちの前を通り過ぎていった。

 

 

 

どんな命も儚い。

 

 

 

 

 

 

 

この世から小さな才能がまたひとつ潰えてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハッ てなんだよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後やりすぎだろ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

飛ぶなよ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぼくたちはあまりの呆気なさに笑うしかなかった。

ギャグ漫画のように、二人で無言でいそいそと畳の居間に戻り、二人でその場に倒れ、腹がよじれるくらい笑った。

 

ゲラッゲラ笑った。そこに存在したのはただひたすらに狂気だったと思う。過去にもそれ以降にもないくらいクソほど笑った。しばらく転げて笑っていた。泣いた。

潰れたカブトムシを全く見に行こうともせずぼくたちは笑い続け、そのまま眠りに落ちてしまった。

 

 

なんかよくわかんないけどたまにふと匂い立つ、ぼくといとこの忘れられない思い出だ。

 

 

 

いとこの話

たったこれだけ!記憶力を上げ、英語が話せるようになり、人見知りを克服し、社会的に成功したけど、人糞踏んじゃったひと・5選

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SEO対策バッチリのクソタイトルですね。

ごっついスキルが会得できそうな甘い文句のタイトルが目を引きますが、紹介してるのはただの人糞を踏んでしまったひとです!

それでは行ってみましょう!

 

一人目・アイフォンマスター 秀夫

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新しいもの好きの秀夫は社内の信頼も厚い。が、踏んでいる。彼はアレを踏んじゃっているのだ。

 

二人目〜五人目・糞踏み四天王

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世界を統治する四天王が島国日本のどっかの駅で一堂に会するという奇跡が起きた。奇しくも一人残らず全員が確かに踏んじゃっており、時折床に擦り付け拭い去ろうとする心意気すら垣間見えた

 

なぜこうも東京都内の駅には人糞らしきものが見るたび転がっているのだらうか。くさいのぅ・・・

 

 

現場からは以上です

見晴湯

アツいぞ!灼熱地帯に沸き立つマグマ

ご無沙汰してます。久しぶりの銭湯記事、今回もあっさりになってしまいますがどうぞよろしくお願いいたします。訪浴2018/09/30

沖縄民も恐怖したというゴリッゴリの台風チャーミーが近づいているという日に、友人の車で近所の古民家カフェに赴きおばちゃんと一頻り話し終えた後、余力で県内(仕事終わりとかにはなかなか行けないので)北部の銭湯へと向かった。()で何か曰わってはいるけれど、断じておれの我儘ではないことをここに誓おう(更新滞っちゃうので行けてよかったわ)。熊谷には3軒ほどあるようでしたが、本日は見晴湯!!!!!レチュゴー!

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埼玉北部の中枢都市・熊谷といったら数年前に全国の最高気温を叩き出し、アツいぞ熊谷の通称で一躍有名になった・・・と個人的には記憶しているのだけれど、別にそんなことないか。なんだかんだ今やもうこれっぽちも思い出すことができないようだけれど失われた青春時代を過ごした色々思い入れのある街です。

駅からファッファッファッと車ではサクサクこれたけれどそれなりに距離はある、そのため駐車場は多い。まずは看板、これだけ、空に延びる煙突だけが目印で潔い外観。戸を開けるとレトロな木鍵の下足箱。

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男湯女湯で入り口は別れ、番台スタイルの受付。貸しタオルは「そこに置いてあるよ!右!右!いやもっと左!」と至極丁寧な案内で渡され(手に取り)、石鹸は買わずして貸してくれた。匂い、泡立ち方からいってありゃ花王ホワイトだわ

番台スタイルの脱衣所はどこの銭湯も手狭な印象であるが、ここは机や椅子が適度に配置されていてチル出来そう。のちにその理由、有り難みを実感することとなる。

浴場に入ると、4列に並ぶカランに浴槽は2つ。おれの思い描くザ・スタンダード。王道中の王道を行くローリングストーンズこんにちは的なバイブスを感じる。さてさて。蛇口からはいい温度の湯、アワアワにして全身を隈なく洗い・・・・

「ナァ?熱くねぇだろう?!!」

突如おじさんの声が響く。最初何言ってるかよくわからなかったが、どうやら友人がそそくさと体を洗い終え、浴槽に浸かろうとするとめちゃめちゃ熱かったらしく飛び出てしまったようだ。そこに自慢げに入っている地元民らしいオジサン!「いや、めちゃめちゃあついですよ」と友人。体が紅い。現在進行形で白髪のおじいさんも歯を食いしばり苦悶の表情を浮かべながら「イチチチチ」と体を湯の中に入れている。視覚情報だけで充分、あれは熱くしかない、熱いだけの液体なのだと思える。

「*}>|%~€,$…熱くねぇだろう?!!!」

おじさんは加えて何かをいうが、相変わらず何言ってるかわからないし、熱くないわけない。誘っているのか。エセ江戸っ子の根性か。

ようやく自分も体を流し終えいざ入水!

…まぁ、熱い。めちゃめちゃ熱い!アツいぞ熊谷は伊達じゃねぇとか思ったりしようとしたが、本能的にここいるひと狂ってるのかよ(日曜の夕方でそれとなく混んでいた)とか刹那、不謹慎にも頭を過るレベルに熱い。燕湯は越えてて、草津の白旗の湯よりは浸かれると感じたので47,8℃未満とは思うが…。自分も声をあげたら、先ほどのおじさんは体を洗いながら

「熱く…ねぇだろ?」

ときたもんだ。いや熱いわ。

指先はつねって引き延ばされるような痛みを感じるし、皮膚全体が次第にピリピリしてくる。初めは一寸しか入れず出てしまったが、掛水などして何度か出入りを繰り返すうちにそれとなく慣れて気持ちよく浸かることが出来た。これはこういうとこでしか味わえない恍惚だ。ただ、熱くねぇわけねぇんだよ。友人はこのピリピリを塩素のせいかと言っていたけど、自分は単純に熱さのせいかとおもう。熱い熱い言ってしまってネガキャンしてるわけではなく、特徴の1つとして受け止めていただければ嬉しいです!絶対入れなくないし、気持ちいいし、満足度の即効性あるし、客の回転早いし、自分の度量と覚悟が知れるし、肌にも良さそう!良いことづくめ、のはずです。

ぼくより早くあがった友人は脱衣所でも

「熱くなかったろう?」

それなりのボリュームで言われたみたいだ。だから熱いんだってば。友人は完全におじさんになつかれていた。

 

先述の脱衣所チルアウトスペースは真っ赤に火照った体にめっちゃくちゃ優しい。この場所はおじさんとは真逆で「熱かったよね?」と寄り添ってくれる気がした。風呂上がりのポカリも激烈な沁み方をしてくる。最高…♡ 体も瞼もとろけそうになった。

ちなみに2つある浴槽だが、入って右は浅めのジェットバス付きで、もう片方の左側は深めで、おじさん曰くさらに熱いお湯となっているそう。どっちか入ったら皮膚感バグってよくわからなくなるので、熱めの湯が2つと覚えておこう。サウナもあるようでしたが、風呂だけで大満足キマッちゃいました。レビューなくすみません(天井から紙が落ちてきますとの張り紙があった)

 

まとめ

見晴湯

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熊谷市伊勢町264-2
開店 3:30 PM
閉店 10:30 PM
週休日 月
サウナ 湿式

 

なんの因果か熊谷に熱い銭湯っていうの、すごくよかったー。そとには屋根付きの喫煙所があるし、入り口、脱衣所、浴場、すべてに風情があった! これくらいの気温も最高だ

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帰り道、接近した台風のせいで国道が大変なことになってたので、皆さんも台風の際には不要な外出は避けましょう。

 

拙いレビューで、失礼します。何卒。

There is no reply, but sweet wind blew. - lang

//////// 注意!銭湯じゃないレビュー記事です ////////

 

センチメンタルなフラストレーションを吐き出すバンドがある。

一見並列することのない、綯い交じる単語同士がぶつかり合うくせに質量を変えずにこっちに飛んでくるものだから困ってしまう!東京の地下シーンを鳴らしているバンドのひとつ、langが新譜を発売した。

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前作1stアルバム『調べ』より4年、メンバー体制の変化やFredelicaとのsplitのリリース等を経て2ndアルバムが遂にリリース!DaitroやCeleste、それに地元のViva Belgradoなど数々の激情バンドの名盤を生み出してきたスペインのUltramarinos Studioまでわざわざ旅立ちレコーディングからマスタリングまで全て行われた今作。泥臭さと悲壮感が混じりあった彼等特有の日本語エモーショナル・ハードコアの中に現地で汲み取った空気感を余す事なく落とし込み、ドラマチックでより一層哀愁際立つ最高傑作に仕上がった。盟友Viva Belgradoと現地でショートツアーも行ったが、日本では考えられない程広いキャパシティの会場での演奏にも拘わらず、現地の多数のハードコアファンにも暖かく迎え入れられて大好評で終演した。帰国後は突然更にメンバーが新加入し、現在ツインギターの5人編成で活動中。今後の彼等の動きには言うまでもなく要注目だし期待が高まるばかりである。

こちら出典はdiskunionホームページ。

 

langという概念

ぼくとlangの出会いは8〜9年前くらいにはなるはずなのだけれど、当時からソングライティングのセンスは圧倒的に頭抜けていて、いまこうして耳元で聴くことのできる「There is no reply, but sweet wind blew.」は今なお新しく響くが、結成当時からきっと、言うならこの調子で、それ以上の、隼の嘴の先にできたニキビくらいに最先端を行くそれであった。・・・もう正直よく分からないのである。

前述の通り、「泥臭さと悲壮感が混じりあった彼等特有の日本語エモーショナル・ハードコア」「ドラマチックでより哀愁際立つ」楽曲群がこのバンドの魅力だ。彼ら特有の、というところは間違いなく特筆すべき箇所で、素人目にも、描かれる詩世界は独特な様相を醸しているし、これは日本人の情緒や感受性を純撫でする内容である一方で、ギターリフや曲構成をとってみると日本では聴き馴染みのない質感で迫ってくる。既にlangはlangである、地下のインディーシーンにこれ程までわかりやすく新しいアイデンティティを打ち立てたバンドがあっただろうか。ってゆーかlangって何なのだ。language的な意味か? んまぁおそらく、ただ聴いてみればよい、それで何かがわかると思う。

 

欧州経由の、独自生成されたパッション

前述の内容を少し深掘りしたい。聞き馴染みのない音?それは、各ウェブストアのレビューにもあるよう、欧州ハードコアの影響をムンムンに感じさせるこの音だ。数年前それとなく日本でもブームを巻き起こしたために、シーンを少しなぞっただけのぼくであるが以前にどハマりして依然その泥濘から抜け出せずにいる。langの放つ音やタイム感はその空気感を存分に含んでいる。キラキラの憂いだ!

前作「調べ」は荒削りで、うねりながらも渦の中心を驀進し続ける(ビーダマンの弾のような)パッションに溢れていたが、それもなるほどで、今作はその情熱をそのまま片栗粉で固めたソリッドさでパッケージ化されて、もはや一級の芸術品のような高級料理よろしくのヤバイものが出来上がってしまった!陳腐な例えで恐縮だが、音の構成や声の配置から、曲として纏う雰囲気や空気感、langというバンドの佇まいまでも「突き詰めた美学」を感じさせる内容になっている。

孤独や寂寥と真摯に向き合ったものさびしい夜に似合う詩には、不思議とこの熱量がマッチする。きっと、憎悪はない。大袈裟なものでない、日常の断片だろう。それがそっとぼくらの生活に寄り添い、新しいのにどこか懐かしい匂いを発して、誰しも抱く解放へのカタルシスへ容易に導いてくれる! ぼくたちは耳馴染みのない(もはや崩壊した音としての)言語の配列の上を踊るようにして足や腰を揺らし、日常の断片をたまに気づかず粉々に踏み潰しながら、拾い上げていく。そして懐かしむ。破片を介してみる陽の光に浄化されていくような感覚をひとしきり味わう。こういうシチュエーションは、雨の翌日なんかがベストなのだと相場で決まってる。ここに熱情がないわけないじゃない! 

大前提としてカテゴライズするのは野暮であるものの、影響を感じさせながらも、それらを自然に丁寧に配合させたバンドが彼らなのだ!唯一無二である!とこの際いってしまおう。知ってる人が聴いても新鮮だし知らずに聴いたら何これの灼然たる新鮮さを感じること請け合いだ。 (なんか言葉を次々に並べ立ててはいるけれど、うまく伝えられなくてはがゆい、、自分的にしっくりくる例え、というか常日頃から感じている感触は梶井基次郎の”檸檬”のようなあの感じといえばよいのだろうか、、形而上的な美学 というかやつの好きなものというか。結局、檸檬の主題さえも実際分かってないし自分・・・ああ!もやもやするなあ~~~!)

スペインのあの(!)環境で、録音した盤ということでそれだけでぼくは心踊ったし、それだけで必聴ってわけなのである。素敵な低音の立体感、とギターの粒とその存在感はプラシーボ有りでもああなるほど独特な響きだと感じることができた。

 

絶望の対義語

さて、ぼくがlangに感じる最大の魅力を最後にお伝えして、顔も知らない誰かがこのバンドを聴いてみるきっかけになればと願い、筆をおきたいとおもう(まだやるのか)。布教するつもりも、好きになってほしいとか絶対買ってくださいとかって気持ちも残念ながら全くこれっぽっちもなくて、ただぼくが好きという理由で書いてるので、各方面にごめんなさい・・・ただむしゃくしゃしてやったみたいな内容でごめんなさい

その本題、このバンドの魅力であるが、冒頭でも述べたよう、センチメンタルなフラストレーションを吐き出し続けるくせに、ライブでもひとつ見てみると、多幸感に満ち溢れすぎてまじで敵わないってことだ!!!これは本当にほんとに勝手な解釈であるし、本人らに否定されるかも、参考になるわけもないのだけど、ただ、ぼくがぼくの言葉で伝えたかった。ぼくのそれとなく音楽を聴く習慣の中で、ハードコアっていいな〜って漠然と感じる時があって、なんだかときたまやたらとってもキラキラして見えたり聴こえたりするのだ。これはパンク由来の反骨精神だったり鬱屈した感情だったりを秘めつつ、声を枯らして叫んで、踠いてるようなその様子に、光を求めてるのを想起するからなのだろう、たぶん。生への執着、ってほど大袈裟なものではないのだろうけど、そこから見える微かな光は間違いなく純然たる希望で、日々の生活の中で静かにジタバタする自分の理想を重ね合わせちゃったりしちゃうのだろう。仄かに幸せの感情が沸き立っていつの間にかそれに支配されてふにゃふにゃになってしまう。どんなに創意工夫されたものであっても、音楽は耳に届いて鼓膜を震わせているのは結局、空気の振動に過ぎないのになあー世の中妙ちきりんなことが多すぎる。

 

燃えて崩れる夜

新作のディスクレビューのつもりだったのだけれども、果たして、清く、正しく、ぼくは出来ているのでしょうか?(反語)(筆置くとかいってまだ続ける)

ここまで拙いながら長々と書いて来てしまったのだけれど、手に取りやすいようで、極めて異質な感触のするバンド lang!殊更日本の音楽シーンに於いて。インディーシーンではこう、それこそもっと熱くてきっと色んなバンドがいるのでしょうが。そのイロイロな部分にちょっとした脚光が当たればほんとうに楽しくなるのに、それはメジャーになるとか売れるとかではなくて、そもそも音楽業界の不況なんてぼくには関係ないし、だから、流行り廃りなんかも無く、みんなの選択肢がただ増えればいいのになあなんて考えている。激情系?とカテゴライズされそうなこういうバンドも変な色眼鏡はなしに評価して欲しいのだ、そうして育っていく肥沃な土壌が日本に備わっていて欲しいっていうのが最大の希望だ。外国人の流入に期待感を持ってしまう自分もいるね。その点でぼくは、langが日本の音楽シーン確変の黎明期、最前線にいるバンドであると信じて疑わない。アイドルが突散らかし続けた(もちろん誰にとってもそれは嬉しい状況ではあったのだけれどもそこから固定され続けてしまった)日本音楽業界の長あ~~~い夜もここから明けていくんじゃないかって胸を膨らませてしまうのだ!!!!!!!!!!!!!

氏曰く、夜は燃えて崩れてしまってるみたいなのだけれど・・(IHATOVより一部抜粋)

 

 

またも恣意的な思想をバンドを通して書いちゃった気がして辟易してる

 

また文字ばっか読ませやがってと感じたみなさん。語彙のやっすいレビューしやがってと感じたみなさん。お前langの何なんだよと思ったみなさん。ちょっと話を聞くだけ聞いて気になってくれた皆さん

聴けます!

色んなところで絶賛、こちらの音源が聴けますので、ぜひ聴いてみてください!ぼくも大好きなので、こんなひょんなきっかけからでも何か感じてくれるだけで嬉しいなあなんて思う。spotifyとかApple Musicとかすごい

レビューやそういう言葉なんていうのは実際、音を目の前にしたら悲しいけれど、本当に本当に何でもないし、こういう素晴らしい作品っていうのはそのもの以外に何にも代えの利かないもので、ほら、最高以外の言葉で言い表すのだってめちゃくちゃ難しいのだ

 

以下、配信サイトとトレイラーのリンクです

linkco.re

  


lang 2nd album 「There is no reply, but sweet wind blew」trailer

 

 熱心なバンギャみたいなことしちゃったけどいいものはいいし、話したいし、銭湯レビューの一環みたいなもんや!音楽は銭湯なんや!(ちがう)

ニュー松の湯

これぞネオ公衆浴場!露天あっと住宅街

ちょっとネーミングが雑ですみません、いきなり話は逸れますが生活に新習慣を組み込んだもので埼玉の公衆浴場巡りの頻度が落ちそうで、スーパー銭湯や遠征、過去レビュー銭湯を再訪したりとうまいこと禁断症状に陥らぬようにやりくりしてたけれど、探訪、これはこれでスペシャル感が出ていいね〜!割と通勤沿線上の駅近の銭湯は食い潰してしまった実感がありましたがいい位置にあったので、ふらっと立ち寄ってみました。訪浴9/6/2018

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川口エリアの充実度はやばくて、こちらの最寄りは蕨駅。駅徒歩10分くらいか、帰りは明るい賑やかな方目指して歩いてたらほんとすぐ着いた感じ!最近の温浴施設ッスよって言わんばかりの近代的な外観で住宅地の中佇んでいる。

いや、昔のこと若干忘れてる気配もするが、設備的にはこれまで足を運んだ中でもトップなんじゃねーのってくらいゴリゴリ。まずサイトがあってそれ見ても分かる通り、露天風呂があります。期待でお尻をフリフリしながら向かったわけだったがなんと案内された男湯は二階!!!ほおー!!!! この日は430円に貸しタオル40円+花王ホワイト小30円の計500円で満喫する心意気だ

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二階にありますね。

脱衣所も広く、鏡の設置された洗面所はスー銭よろしくと言ったところで既に圧巻のアレである。浴場に入ると、外観通りのワクワク施設であることをまざまざと感じさせられる。不思議な形をしたでっかーーーーい浴槽がドン!電気風呂やら、ジェットバス、丸型で人を包むバブルバスなどがぎっちり。9時頃だったのだけれど人は少なくゆったーり入っていられる。温度はごくごく平均的だ。内湯には、より熱い湯の入った浴槽と、薬湯、奥のサウナ(追加料金200円ほど?)の前に水風呂がある。本日の役湯は火龍薬湯とあって、唐辛子やジンジャー成分が溶け出していてポカポカ効果を期待しているやつであった。これは38度くらい、ヒリヒリすることはなくずっと入っていられそうだ!

そして水風呂が個人的には結構目玉だと感じた、水温は15.7度!ピンとこないかも知らないがこれはかなり冷たく感じる。確かどっかで冷たいとか謳っている水風呂も14度とかだったりするからそういうことだ。分かりやすく例えると、冷凍庫に入れてある程度時間をおいた凍ってない麦茶って感じのキンキンさ。生憎サウナには入っていなかったのだけれど湯で火照った体で入っても抜群にキンッとくる、入った瞬間耳周辺が熱くドクドクいう感覚っていって分かるかなあ。僕はぬるめの水風呂が好きですが、これを挟むとしばらくいれるぜのリセットスイッチが自ずと入ってしまう。マーライオンのような羊みたいな動物が毒に中ったかと心配しちゃうような白目で、口からゴポゴポと水を溢れさせていた…

やっぱり露天風呂は言わずもがな最高でした。上が吹き抜けになっていて住宅街の空が見える。町民とシェアしている感覚だ。近隣住宅地のため大声を出さないでくださいとの注意書きがあるが、結構な音量で滝からお湯が流れ落ちている。粋ですね。幸い涼しい日だったので、外気浴も併せてソービューティフルメディテーションだった!露天の温度は水風呂を嗜んでからきたからかぬるめな印象でうっかり入りすぎてのぼせてしまうところでした。やはり露天人気はすごくて、二人がけのベンチは常に満員だった。仕事終わりにひょいっとこれを味わうことができるなんて贅沢すぎやしないか、完全に週末やぞ。特にスーパー銭湯とか温泉って友達やパートナーだったり誰かと一緒に行くことが多いから出る時間とか気にしちゃってこうしていつまでーものんびり浸かってられることなんてないからね、しばし限度を持たない時間の流れを味わい尽くすことができた。これが平日銭湯の魅力でもあると感じてます・・・本当に水風呂とスイッチしてれば無限快楽地獄ですよ。サウナ要らずでnirvāṇa迎えられそう。今日も残業だった…生きてる意味わかんね…もう死にたい…って人は、湯あたり気絶→川口のビジネスホテル泊まるくらいの覚悟で仕事終わりにこの銭湯来れば、まだ生きてようくらいに癒されること必至だと思うよ!500円ぽっちで!(ちなみに23:30までです!)また数名の社畜の命を救ってしまったみたいだな

書いていませんでしたが、洗い場は入って直線上に心許なく伸びている…と思いきやしっかり一区画あります。花王ホワイトで頭から顔から肛門まで泡まみれになってやったぜ!

 

とにかく新しい雰囲気の施設で狂い咲きの充実度、スーパー銭湯の定義に追いつき追い越したネオ銭湯ニュー松の湯!貸しロッカーも地元の若い人たちが利用していて新鮮な嬉しい驚きがあった。

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今回のレビューは自分も若干キマってる感じでつらつらと描き殴ってしまいましたが(自分もそんなヘビーではないけれど働きづめだったときに銭湯に救ってもらったって事実は確かにあります)!!!! スンバラシイところなのでぜひ行ってみてくださいー。

 

まとめ

ニュー松の湯

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埼玉県川口市芝 5-21-18

蕨駅から徒歩10分

平日・土曜・祝日 昼 3:00 ~ 夜 11:30
日曜 昼 1:00 ~ 夜 11:30
休業日  毎週 火曜日

ニュー松の湯 | 埼玉県川口市・駐車場完備・JR蕨駅からも近いですよ

 

 

 

途中のコインランドリーにVIP席あった

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国道沿いの停止線真ん前なので、運転手の方と何度かアッ…てなるよ

つづく

 

鹿島湯

静けさの中に灯る最大火力のともし火銭湯

日がな一日とても涼しかった。個人的にすごく精神的につかれた1週間だったので、これは神様のくれた週末のご褒美かと感じた。カラッとした陽気に、呼吸をむつかしくする風、欠けた月にかかる雲、肌寒いくらいの夜になって、週末を迎えたぼくがたまたま埼玉県にいてたまたま銭湯に行こうと思っているだなんて、なかなかこの条件が揃うことはない。訪浴8/17/2018

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この日訪れたのは、浦和駅から15〜20分ほど歩いた先にある「鹿島湯」。たどり着くまでいくつかの交差点を突っ切りながら、県庁を経由するのだが、その周りはいやにしんとしていて涙が出そうになるほど心地のいい静寂。メンタルいかれているわけではないと思うのだけど、上述の通り、あまりにこの日はいい気温とコンディション(あくまで環境の)だったもので、その相乗効果の妙を肌で感じながら得体の知れない懐かしさというか湧き出てくる名のない感情にじんときて瞳を潤ませたりえずいたりしながら歩き通した。最近なんだかんだ暑くって、空気と自分の境界がどんどんどんどん溶けていってる感覚であったが、こう涼しい日というのは確かに境があって自分の肌の内側に輪郭、というか、じぶんが絶対存在している温度を感じることができた。存在している自分の意義とか雲がかったおぼろげな月はここから果てしない距離の先に果たして存在しているのかとか未来とか将来とか握った手のひらに感じる冷たい指の感覚とか、感じたり感じなかったり。正直、自分でも何いってるかよくわからないのだけど。

静寂の先には住宅街が広がり、見慣れた看板!ドライブインと書かれているのも新鮮に感じて、町との対比:白黒の地図上に色彩の絵の具が垂らされたような感覚を覚える。週末金曜日のせいかテラスがそれとなく若い人達で賑わっていたー。

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そのほぼ裏側に銭湯はあった。さいたま市もどこでもタバコが吸えるわけではない、銭湯の前にも喫煙所はなく、こういう時に隣のコインランドリーが優しさをみせてくるわけだ。ナイスレトロ!非常に肩身を狭くしてぷかー

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して、銭湯の門を開けるとフロント式。あがりの先におばあちゃんが頬杖をついている、台には猫が横たわっている、そんな素敵なのんびりとした光景。過剰なポスターやポップが張り巡らされて椅子や机が並んでいて、diyの休憩所に店の配慮を感じたりして。貸しタオルは20円。固形石鹸は中に常備されているとのこと。眠り猫を一撫でして男湯への暖簾をくぐる。中にも相変わらずの自社広告、「ホームなのにアウェイ」。確かに市民全体がレッズを応援しているこの地で鹿島を名乗るのはさぞ大変なことなのであろう…!がんばれ! なんて思いつつ、辺りを見渡すとベンチがあったり湯上りに裸でもここでゆっくり出来そうだ。

浴場はオーソドックスなつくりである!4列のカラン、外側がシャワー付き。浴槽は3つ、バイブラの浅い風呂、マッサージ水流付きの深い風呂、そして薬湯だ。まず風呂椅子を洗い流すために熱湯の蛇口をひねる(正確には押す)わけだが、めっちゃくちゃ熱い!赤と青を同時押しで風呂桶に溜めても熱!!ってなるくらいに熱いお湯が出てくる。これは風呂も相当の熱さで来やがるのではないか、という心配をしたがそれは杞憂でとてもぬるく気持ちよく入れる温度、これは夏だからなのであろうか、ゆっくりしてほしい気遣いが、おもてなし精神がこんなところにも感じられる。今日が涼しいから、それも絶妙なバランスなのである。しばーらくゆっくり入っていられる。この日の薬湯はレモン湯で、レモンというより懐かしいなにかの入浴剤の匂い(多分それがレモンなのであろう)。この薬湯はさらにぬるめの設定。入って、む?と思う温度、体温くらいだろうか、最近流行りの不感入浴とやらを敢えて取り入れているのだとしたらかなりやり手だ。これも得てして絶妙なのだ、ずっと入っていてものぼせる事はないだろうって実際長く浸かっていると、顔にいつの間にか汗をかいている。これって最高のリラクゼーションなのよ。出た時の疲労感や火照りとかウハアーっていうのもなくてでも確かに体がポカポカしているような。生憎この日は涼しかったために温度を求め別の浴槽でしばらく温めなおすことにしたのだけど。

常連のおじさんに話しかけてみる。転職してから業界の影響もあるのだろうが人と話すことが目に見えて減った。机はパーテーションで区切られチャットがコミュニケーションのメインツールだったりする。話すことが好きな僕にとっては福利厚生なんかより話す機会だったり話せる同僚が喉から手が出るほど欲しかったりするわけで無い物ねだりなのだろうけど世の中うまくいかないもんだなあなんて思っている最近だ。面白至上主義のくせに話し下手になっている実感があって切ないのだ。その日の銭湯は空いてもいたので、おじさんは快くというかおじさん自身がノリノリでおれと話をしてくれた、これが久しぶりにめちゃめちゃ嬉しかった。この地区の昔と今の話、銭湯の話、鹿島湯についても饒舌に話してくれた。いつもはほうほうと頷くばかりの僕も、相槌の隙間に会話のボールを投げ返すことが出来たしおじさんは一方的にならないように考えて話をしてくれる人だった。銭湯はこれがいい。どんなに怖い人だって究極的に言えば、裸だ。裸の人間がお互い同じお湯の中にいて、ただ話しただけでそれ以上に恐怖するシチュエーションなんて起こりっこない、ぼくには想像できない。シカトされたらそれまでで、器もちんちんも小さいなコイツくらいに思っとけばいいだけの話だからだ。浴槽のヘリに腰かけたりたまに水を浴びたりしに行きながらしばらくおじさんとおれは話していた。この日の銭湯の温度がぬるかったことに感謝した。

壁は水色だが梁や柱は黄色に塗り替えられていてとてもポップな空間で、真ん中の壁からひょろりと街灯のような照明が伸びている。壁の絵は、どこかの絵師さんがライブペイントで描いたものらしい(脱衣所に張り出されてる新聞記事で知った)。右隅の方に、判じ絵のなぞなぞコーナーがあってこちらの問題は

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何を表しているでしょう?って感じだったのだけれど、その下に、「風呂(女湯の答え)」と書いてあって、これ生涯かけて問題を見ることが出来るのかなあっていうのが素朴な、本当に素朴な疑問であった。仮にパートナーと来ていたとして、自分が答えを知っていて問題を聞くっていうのはどういう状況なのだろう。人生は難しいことばかりだ。ちなみにぼくの予想する女湯の問題は「上は大水、下は大火事なーんだ?」とかだと思ったんだけど、判じ絵の問題なのかなあ。女性の読者のあなたはぜひ銭湯へ行って検証して、教えてください。ちなみに男湯にあったこの判じ絵の答えは「湧いた(わ板)」だと思います。合ってるかな?

最後におじさんは脱衣所で会った時に小銭をぼくに渡し(何度も断ったのだけど話しかけてくれたからと)、そのお金でぼくは牛乳を買った。これまで生きてきた人生の中で一番うまい牛乳になったと思う。お店お手製の休憩所で瓶を空にし、ふあーと色んなことに思いを馳せながら帰った。鹿島湯は経営者が代替わりしホームページやらツイッターやらインスタやらをやったり、銭湯の中でライブコンサートを企画したり鋭意バリバリと経営中とのことなので、しばらく動向をチェックしてようと思います。自分もバンドやったりするのでここで企画打てたらそんな幸せなことないだろうな。

 

まとめ

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鹿島湯

埼玉県さいたま市南区別所3-3-10
(国道17号沿いスターバックスとなり)

水曜 第二土曜やすみ

15:00-22:00 (土 15:00-20:00)

さいたま市南区 鹿島湯公式ホームページ

 

最近は若い人の銭湯への関心が高まってきてると話したおじさんもおっしゃっていた。自分含め(若い中に含めていいかわからないけど)、確かに若い人も遅くからたくさん入ってきた印象だった。きっと効果的な宣伝のおかげでしょう!!! 外的要因もあったものの物凄いポテンシャルを持ったとても良き銭湯でした

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今回はいつもにも増して自分語りが多くなってしまった気もするけれど、じぶんにとって感受性ガバガバの刺激的ナイトにこの銭湯にこれたことが不思議な巡り合わせのようにも感じられてとても良かったものだから盛り込みすぎてしまった。そもそも、銭湯を広めようって目的でブログつけていませんしね

良ければ、ぜひ夏の涼しい夜にいったほうがいいっす

本当にあった平成の怖い話

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梅雨が明けるのも早くて連日猛暑が続いていたと思いきや最近意外に暑くないなーもしかしてもう山場超えた?平成最後の夏ももう終わってしまう??と思ったので、平成生まれの僕が体験した間違いなく平成に起きた怖い話を今のうちに話しておこうと思います。平成の終わりの夏こそひんやりしたいですよね!

学生時代の知人には話しているかもですが、もう昔話になっていることもあり今後語らなくなるだろうことが予想されるので。すべらな・・・いや、バチクソ本当にあった怖い話なので、活字でうまくいくかなあ〜〜言語化がまず自分の課題かつ目標なのでとりあえずやってみましょう、相変わらずのうざい文体かとは思いますが、それに耐え得る鋼メンタルと優しい柔和な心を合わせ持つ稀有なお方は是非どうぞ!

 

夜のホテルのはなし

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そう、あれは自分が留年した年の事。

おれは学生時代勤め続けたバイトを卒業できると踏んで辞めたのだが、その後に留年が確定して学費を支払わなければならないことにひどく焦り、バイト情報誌を片手に部屋の片隅にうずくまりながらすすり泣いていた。正直、ここでもう十分に怖い話ではあるのだが、幸いにもビジネスホテルの夜勤受付の募集をしている広告が目に入る。通学・就活をしながら働ける!都内でなくても高稼げそう!夜なら調整してシフト入れるやん!と飛びついて、事の顛末を説明し、一年間の条件付きで採用してもらうこととなった。特定しないでね。

そこら辺には観光資源はなく、目立ったビジネス街もない。正直誰が泊まりにくるんだろう?という立地にあるホテルなのだが、建物自体は古くからあり、内部もなかなかに年季が入っている。いま思うと多少の盛りはあると思うがタワーオブテラーの内装の感じにも似てなくはない。外観:夜に浮かぶ古めかしいフォントで描かれたホテル名の白い電飾は不気味ですらある。脇にはほこら?みたいなのがあって巡回の際には挿してある榊の水瓶の水を変えなきゃいけない謎のフローがあった。

夜勤時はスタッフ2名で回す。仮眠は深夜2時3時あたりに交代でとる。業務内容としては、電話対応であったりチェックイン、連れ込みがあったら制止したり巡回があったり翌日の清掃係のノルマ決めたりとそんなとこだ。人がいない部屋や階の通路、屋上の巡回は周囲から肝が座ってると言われるおれでも少し怖かった。一緒の人とは何もない時はお喋りでもしないと間が持たなかった。

入りたての研修中に、自分の教育係のおばちゃん(田中さん 仮名)にこういう夜のホテルで何か怖い体験とかってありました?と興味本位で聞くと、田中さんは待ってましたといわんばかりの表情、を押し殺して、ここ出るのよー…と声を潜め言う。女の声がたまに聴こえるとか、そういうありふれた話をほうほうと頷きながらそんな話はいいんだよ、またまたーなんて躱し続けていたら、突然ぽろりと中々面白い話が聞けたのであった!

田中さんの話

おれが入ったときは仮眠をフロント裏 事務所の奥でとっていたが、その話の当時は、わざわざ4階のリネン室に上がってとっていたそうだ(リネン室というのはベッドシーツやアメニティが置いてある部屋)。

田中さんがそこで寝ようと横になっていたら、コツコツコツと足音が聞こえる。深夜だからレイトチェックインかな、もう1人の社員にひとりチェックイン対応させて大変だったかなと思って横になっていたが、コツコツコツ、コツコツコツとドア越しに廊下を行ったり来たりする音が聞こえる、それがしばらく鳴り止まなかったので出て行って教えてやろうかな?ハイヒールのデリヘル嬢が迷ってるのかな?とも思ったらしい。するとガチャとドアの開く音がして、その後足音が無くなったから田中さんは安心のせいかスッと眠りに落ちた。

仮眠から覚めて事務所に戻り、もう1人の社員さんに、大丈夫だったかの確認含め、誰かが連れ込みとか〜?とふざけた様にそのことを話すと

「いや、誰もチェックインしていませんよ」

と言う。いやいやそんなはずは、だってずっと足音が聞こえていたんだから!と言い返すと

「待って田中さん・・・うちの床、絨毯だから足音、聞こえないはずです」

2人は日が昇ろうとしている頃にお互い抱き合って震えてたらしい。その朝、チェックアウトするお客さんから「ここってひょっとして出ますか」と尋ねられ、どうかしましたかと恐る恐る、それを悟られないように聞くと、その男性も田中さんとまるで同じような状況を話し、その方はベッドから起きて部屋のドアの前に行って耳を立てようとしたら突然ノックされて、ドアを開けたけれど誰もいなかった!とのことだったそうだ。

ハイヒールの女はその部屋入り込んで今なおそこにいるのでは・・・

/ ということでその時に、おれもその部屋の番号を共有させてもらった。ふおおお〜〜〜雰囲気も相まって怖い話ひとつ収穫したぜ〜なんて思っていた。やっぱあるもんだなあと。思っていた、早くもその週におれは不思議なことを体験する羽目になる。

日を待たずその週であるのだから、その日ももちろんおれは研修中の身で、3人体制でシフトに入っていた。この日は自分の教育係である田中さんと、転勤して来たばかりの優しいおじさん社員(福原さん 仮名)。予約の取り方や電話のオペレーションの仕方までを田中さんに教わり、とうとうこの日おれ一人で一通りやってみようということになった。がしかし、一向に電話が鳴らない。こういう気合の入った日に限って事はうまく運ばなかったりするものだ。電話は鳴らない。

ホテルのフロントにはそれ越しに(というか後ろサイドに)ビデオカメラが設置されていて、スタッフはその様子が映し出された事務所のテレビを確認し、お客さんが来れば何らかの対応をする。チェックインのお客さんが来ればチェックインの応対をするし、出入りの管理等もちゃんと行っている。自分もチェックインについては習っているので、人影が見えたらとりあえず速攻で前に出るようにしていた。電話は鳴らない。

ミスをフォローできる様、最低一回は一人でオペレーションを完遂させるおれを見届けたい田中さんであったが、あまりに電話が鳴らないものだから痺れを切らして後押しにしていた巡回に行ってくるね、と言い残し事務所を出て言った。電話は鳴らない。あまりに時間が空いてしまうと何だかやたら不安になったりする。おれはひまな時間をメモとにらめっこしながら脳内シミュレーションに費やす。電話はまだ鳴らない。

自動ドアからお客さんが入ってきたようだ。しかも結構な人数。「もしも電話が鳴ったらあれだから」と優しい福原さんは、出て行こうとした自分を遮って事務所に残した。ビデオカメラ越しに、接客対応する福原さんの後ろ姿が見える。大変そうだな、手伝ってあげたい。そこまで大きくないビジネスホテルだから実際適切な人員配置ではあるのだが、チェックインは重なるときは激しく重なる。列にもなってる。そんな時に限って、ルルルルルルルルルルルルるるルルルルルルルルルルルルるルルるル電話が鳴る。

うわあー鳴った鳴ったよ鳴っちゃった、鳴りやがったよ!このタイミングで!田中さんは巡回にいってるし、福原さんは大人数のチェックインに追われている。この時の謎の切迫感、わかる人いるかな??取るべきだけど取っていいのか、おれに出来るか、ミスしたらどうする、知らない問い合わせじゃねーよな、外人かな、田中さん帰ってこないかな、とか色々な思いが錯綜して少し躊躇したのだ。

不安がって事務所のざらついた画素のテレビにちらりと目をやると、列になったお客さんにチェックインシートを書かせている福原さんがこっちを向いて指をさしている。口をパクパクさせて電話を取れと言っているみたいだ。ルルルルるルルルル、鳴り続ける電話。

いい加減取らなきゃ!と覚悟を決めて、はい○○○ホテルです、とおれは受話器を上げた。内容はびっくりするくらいスタンダードなもので、割と簡単に項目を埋め、一通りの説明をし、終わり間際に田中さんが戻ってきて横に付いてもらいながら、難なく電話予約の行程は完了した。緊張の初電話を終え、ゥファーと息を漏らして椅子にもたれかかっていると、大勢のチェックインを終わらせた福原さんが戻ってきて「電話取ってくれたの?!ちゃんと対応出来たかい?」、田中さんは「よくやったね!予約も完璧だったよ〜〜」と褒めてくれた。

だって福原さんが取れって言うんですもんカメラ越しに、とおれは言った。取らないわけにいかないじゃないですか!と。

すると、ん????という絶妙な静寂が場を包む。針を落とす音が聞こえるほど静かな刹那だった。取るように指示したかと丁寧に田中さんが福原さんに対して訊く。

「え、えぇ、それらしいことはたぶん言い残しましたが。カメラ越しには、え?絶対何もしてませんよ、絶対!ここのチェックイン方式にもまだ慣れてないですしお客さんいっぱいでそれどころではなかったです、まず僕カメラがどこにあるか知りませんし

嘘だあ!ふざけて怖がらせようとしているでしょうと、福原さんに言った。不安だったけれどあぁ取らなきゃいけないと思ったのは福原さんがこっちを向いて取れと合図を送ったからだ、こうやって、と動作を再現してみせた。砂嵐混じりの白黒に近い色をしたテレビ画面に、両目を見開いて、人差し指を突き立ててパッパッと左手を二回振り上げ、口はパクパクと何かを伝えようとしている。取れと解釈しておれは受話器を取ったのだと!

それでも福原さんは認めようとしなかった。怖いこと言わないでよとビビリ顔で萎縮していた。確かにそうよね〜、と田中さんも結局は納得したのだが、ジリジリした不思議な怖さだけがその場に残った。あれから数年経った今でもそのビデオカメラの構図と福原さんのその顔は鮮明に覚えている。

何よりの恐怖は、おれが受話器を上げてメモに目を落とした後も、テレビ画面の福原さんはおれのことを見開いた目でずっと見ていたのではないか、ということ。それを思うと心底ゾッとする。果たしてどんな言葉や呪詛をおれに対して投げかけていたのだろう・・・・・

 

 

ニューナポ○オン

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大学生の時の話。

あくまで自分の経験上からくる、きっとこれは思い込みに過ぎないと思うのだけども、○○銀座、と呼ばれる区画は大体その町の繁華街的な様相を持ち、街によっては土産物屋だったり飲み屋だったりはたまた歓楽街が広がっていたりする。

おれのよく利用する或る駅も其れ然りで、駅前には北銀座と南銀座という道が駅前の大通りを挟んで左右対称に伸び、北銀座にはソープ街、南銀座には居酒屋、ホストクラブ、格安風俗が犇めき合っている。北はとても静かなのに対して、南は常に繁雑としていて、ドンキホーテやラーメン屋、牛丼屋などもあるものだから、キャッチのお兄さんもガンガンいる中、中学生くらいの少年少女も普通の顔をして歩いている。それは異様なものでも危ないものでもなく慣れた人にとっては既に一つの風景と化していて、自分も当たり前のようにキャッチを上手くかわしながらその道を通るのだ。

「綺麗なお姉ちゃんいますよ〜〜」

「お兄さん今日はどんな店をお探しで?」

「マサージ3000エン、スルヨ」

「おっぱいどうですか〜!」

キャッチの方たちは本当に面白い、ありとあらゆる言葉を使って歩行者の足を少しでも止めようとしてくる。その日、確かおれは友人と簡単な用事を済ませた後、南銀座の奥にあるラーメン屋に向かっていた。当たり前の風景、夜になるとギラつくネオンの下にキャッチが大勢。友人との会話も困難じゃないかというほどのノイズが、人々の雑踏がそこには溢れかえっている。目的と標準はラーメン屋たった一つに絞り、キャッチの大海原を掻き分けて進む!我らはモーセである。

お姉ちゃんの言葉があればあゝキャバクラなのだと、片言の日本語が聞こえれば洗体か性感マッサージかと、おっぱいとあればなんだおっパブかと。強力なパワーワードが飛び交う中で小さな想像を浮かべては打ち消し浮かべては打ち消し一歩、一歩と歩を進める。そんな中、一人の杖をついたヨボヨボの老人が前方から歩いてきて、おもむろにおれの耳元近くで囁いた。

「ペロペロ…キャンディー…………」

ペロペロキャンディー?!ペロペロキャンディーって何???!おじいさんの口からペロペロキャンディーとの御言葉、あまりに唐突で衝撃的すぎる出来事におれはたじろぐ。お告げか?お告げなのか?ペロペロキャンディーとは一体…?! 友人もおれの肩まで顔をやり、あのおじいさん何か言ってた?と訊いてきた。おれはいま起こった出来事をありのままに、耳元でペロペロキャンディーって囁かれたと話した。「は?!」友人はいまいち飲み込めない様子だった、当たり前だ。おれにとっても意味不明でしかない。振り返るとその老人はいつの間にかいなくなってしまっていた。

それはおれにとってあまりにも面白い体験だった。しばらく日が経ち、当時のバイト先の友人にこの珍事について話した。この男はとても物好きで、変な音楽のことだったりディープスポットや、巷の風俗情報にもやたらと詳しい。おれとしては笑い話程度のつもりで話したのだが、こいつは真面目な顔でうむーーとひとしきり何かを考えている。そうしてハッと閃いたかのように、

「それ、きっとあれですよ。ニューナポ○オンの客引きじゃあないですか? ぼくも行ったことはないんですけど、選りすぐりの女性を集めてるって噂の、伝説のピンサロです」

「へ、へぇ・・」

「ちなみに料金は2回転2000円からしいですよ。見ちゃいましたか、妖精」

「妖精だったのかなあのおじいちゃん。てかクソ安いね・・・」

ピンサロというのはお手軽な風俗のことで、回転数は交代する相手の数つまり試合数のこと。単純計算でも一人千円、どう考えても破格、というかオカシイ…あまりにも安すぎる。人件費とか一体どうなってるんだ!廃墟かもしくは死体とか転がってるだろ!そんなレベル。

定かかはまだ分からないがおじいちゃんの正体を知り得る者の登場、そんな急展開におれの頭はひどく混乱した。伝説のピンサロの使いである妖精に会えたおれはラッキーボーイなのか。そもそもボーイなのか。妖精はペロペロキャンディー…っていう鳴き声なのか。そもそもそんな店が現存するのか?ともかくバイトの休憩時間が終わるタイミングであったので、そんな伝説の場所があるなんて知らなかったわー機会があったら是非行ってみるわーとメモなんかもせず、社交辞令くらいに話を切り上げた。

「是非行ってみてくださいね!!!」

ーーーー時は経ち、そんな記憶がとうに薄れ去った頃。おれは最後のサークルの夏合宿でハメを外しすぎてしまい、片手の粉砕骨折パイパンという二重苦を背負っていた。疲労と、心地よい開放感、人里の空気。1週間に及ぶ山奥のペンションでの軟禁生活。もうお分りだろう、理性を保つ判断力は限界まで達しきっている。手も不自由。その時ふと脳裏に掠めたナポリタンの残像、わずかな記憶を頼りにおれは南銀座へと吸い寄せられるように身を運ぶ。

あった・・・・あったぞ・・!このご時世であるが携帯などに頼らない。おじいさんの妖精もいらない。ただ、己の研ぎ澄まされた嗅覚だけを頼りに辿り着いた桃源郷ユートピア)。一つだけ保身のために言っておくが、これは性欲のような生半可なものではない、生きるための飽くなき渇望、生欲であると!!(正直に言っても友人のそれは脅しにも近く、性欲ではなく好奇心ですね怖いもの見たさです)(当方トレジャーハンター)

まず見た目は真っ黒なほったて小屋のよう、紫の看板に昔ながらのバブリ〜なフォントで店名が大きく描かれていたと記憶している。そしてドアは引き戸だ。カラカラカラとスライドさせるとチュミミミミーンと防犯ブザーみたいなのが鳴る、これが入店のサインなのであろう。音にびっくりして体を中に、急いでドアを閉める。店内は薄暗いどころか漆黒の闇だ。狭い通路の向こう側から痩せ細った男性店員がこちらを覗いている。すみません、と声をかけると、そのまま壁から体を引き抜いたようにくねくねと体をひねりながら歩き近づいてきてか細い声で2000円を請求される。その奇妙な動きを想像してみてほしい、まじ怖い。異世界!おれは友人にそそのかされてとんでもないところへ足を踏み入れてしまったようだ。ゾワゾワする。でもこれ、もはやペロペロキャンディー関係ないよな、とこの辺で気づく。どうぞこちらへ、そんなようなことをポソポソ言ったと思ったので通路の奥へ進み曲がってみると、6〜8畳くらいの部屋に二人掛けのソファーが正面を向いて6つ設置されている。数人の人の塊が蠢いている様子が見える。段々目が慣れていくのが怖い。奥のソファーに案内され、プレイ中のおじさんの肌色をギリギリに掠めながら席に着く。てか何であのおじさんあんな脱いでたんだよと未だに思う。

〜完全に風俗レビューになってて、これこそ恐ろしい出来事なわけだが続けよう〜

真っ暗な中、音楽も流れず、変な音がごくたまに聞こえてくる。空間の裂け目におれはいるのだろうきっと。現実世界におれは再び帰れるのだろうか? おれは冒険家であるのだ!と腕のギブスを強く握りしめながら自分に言い聞かせ落ち着きを取り戻す。そこに嬢が来る。友人は選りすぐりの女性と言っていたがその真実はーーーー・・・

おばちゃんでした。さすが2000円という手荒なサービス、ただやはり亀の甲より年の功、RAPのKOHHよりTRFのKOOとはよく言ったもので実に満足のいく・・・・・ん、えっ??!最後におしぼり思いっきり投げつけられました。まじ怖え〜〜〜><

またある日、明るいときに周辺を通ってみると建物はあるものの店の看板はなく経営している様子は全くなかった。生活の匂いもそこにはまるでない。あれからペロペロキャンディーおじいちゃんにも会っていない。はて、本当にあの店は存在していたのだろうか、ネットで調べると確かに出て来るんだけど本当にそこなのだろうか、空気の感触が現代のものじゃなかったっていうか、おれが足を運んだ一夜だけ存在してたんじゃないかと思うくらい、夢を見ていたような、タヌキに化かされた時ってこんな感じかなとか、昼下がりに呆然と繁華街で佇みながらおれはその不思議な感覚を噛み締めていた。

(今はない店舗ですが働いてた方がこの書き方で嫌な思いしたらごめんなさいー)

 

 

おしまい

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ホーンデッドマンションの最後にいるお祓い女神的なペロペロキャンディーをどうぞ