おはよう

自己紹介

本当にあった平成の怖い話

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梅雨が明けるのも早くて連日猛暑が続いていたと思いきや最近意外に暑くないなーもしかしてもう山場超えた?平成最後の夏ももう終わってしまう??と思ったので、平成生まれの僕が体験した間違いなく平成に起きた怖い話を今のうちに話しておこうと思います。平成の終わりの夏こそひんやりしたいですよね!

学生時代の知人には話しているかもですが、もう昔話になっていることもあり今後語らなくなるだろうことが予想されるので。すべらな・・・いや、バチクソ本当にあった怖い話なので、活字でうまくいくかなあ〜〜言語化がまず自分の課題かつ目標なのでとりあえずやってみましょう、相変わらずのうざい文体かとは思いますが、それに耐え得る鋼メンタルと優しい柔和な心を合わせ持つ稀有なお方は是非どうぞ!

 

夜のホテルのはなし

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そう、あれは自分が留年した年の事。

おれは学生時代勤め続けたバイトを卒業できると踏んで辞めたのだが、その後に留年が確定して学費を支払わなければならないことにひどく焦り、バイト情報誌を片手に部屋の片隅にうずくまりながらすすり泣いていた。正直、ここでもう十分に怖い話ではあるのだが、幸いにもビジネスホテルの夜勤受付の募集をしている広告が目に入る。通学・就活をしながら働ける!都内でなくても高稼げそう!夜なら調整してシフト入れるやん!と飛びついて、事の顛末を説明し、一年間の条件付きで採用してもらうこととなった。特定しないでね。

そこら辺には観光資源はなく、目立ったビジネス街もない。正直誰が泊まりにくるんだろう?という立地にあるホテルなのだが、建物自体は古くからあり、内部もなかなかに年季が入っている。いま思うと多少の盛りはあると思うがタワーオブテラーの内装の感じにも似てなくはない。外観:夜に浮かぶ古めかしいフォントで描かれたホテル名の白い電飾は不気味ですらある。脇にはほこら?みたいなのがあって巡回の際には挿してある榊の水瓶の水を変えなきゃいけない謎のフローがあった。

夜勤時はスタッフ2名で回す。仮眠は深夜2時3時あたりに交代でとる。業務内容としては、電話対応であったりチェックイン、連れ込みがあったら制止したり巡回があったり翌日の清掃係のノルマ決めたりとそんなとこだ。人がいない部屋や階の通路、屋上の巡回は周囲から肝が座ってると言われるおれでも少し怖かった。一緒の人とは何もない時はお喋りでもしないと間が持たなかった。

入りたての研修中に、自分の教育係のおばちゃん(田中さん 仮名)にこういう夜のホテルで何か怖い体験とかってありました?と興味本位で聞くと、田中さんは待ってましたといわんばかりの表情、を押し殺して、ここ出るのよー…と声を潜め言う。女の声がたまに聴こえるとか、そういうありふれた話をほうほうと頷きながらそんな話はいいんだよ、またまたーなんて躱し続けていたら、突然ぽろりと中々面白い話が聞けたのであった!

田中さんの話

おれが入ったときは仮眠をフロント裏 事務所の奥でとっていたが、その話の当時は、わざわざ4階のリネン室に上がってとっていたそうだ(リネン室というのはベッドシーツやアメニティが置いてある部屋)。

田中さんがそこで寝ようと横になっていたら、コツコツコツと足音が聞こえる。深夜だからレイトチェックインかな、もう1人の社員にひとりチェックイン対応させて大変だったかなと思って横になっていたが、コツコツコツ、コツコツコツとドア越しに廊下を行ったり来たりする音が聞こえる、それがしばらく鳴り止まなかったので出て行って教えてやろうかな?ハイヒールのデリヘル嬢が迷ってるのかな?とも思ったらしい。するとガチャとドアの開く音がして、その後足音が無くなったから田中さんは安心のせいかスッと眠りに落ちた。

仮眠から覚めて事務所に戻り、もう1人の社員さんに、大丈夫だったかの確認含め、誰かが連れ込みとか〜?とふざけた様にそのことを話すと

「いや、誰もチェックインしていませんよ」

と言う。いやいやそんなはずは、だってずっと足音が聞こえていたんだから!と言い返すと

「待って田中さん・・・うちの床、絨毯だから足音、聞こえないはずです」

2人は日が昇ろうとしている頃にお互い抱き合って震えてたらしい。その朝、チェックアウトするお客さんから「ここってひょっとして出ますか」と尋ねられ、どうかしましたかと恐る恐る、それを悟られないように聞くと、その男性も田中さんとまるで同じような状況を話し、その方はベッドから起きて部屋のドアの前に行って耳を立てようとしたら突然ノックされて、ドアを開けたけれど誰もいなかった!とのことだったそうだ。

ハイヒールの女はその部屋入り込んで今なおそこにいるのでは・・・

/ ということでその時に、おれもその部屋の番号を共有させてもらった。ふおおお〜〜〜雰囲気も相まって怖い話ひとつ収穫したぜ〜なんて思っていた。やっぱあるもんだなあと。思っていた、早くもその週におれは不思議なことを体験する羽目になる。

日を待たずその週であるのだから、その日ももちろんおれは研修中の身で、3人体制でシフトに入っていた。この日は自分の教育係である田中さんと、転勤して来たばかりの優しいおじさん社員(福原さん 仮名)。予約の取り方や電話のオペレーションの仕方までを田中さんに教わり、とうとうこの日おれ一人で一通りやってみようということになった。がしかし、一向に電話が鳴らない。こういう気合の入った日に限って事はうまく運ばなかったりするものだ。電話は鳴らない。

ホテルのフロントにはそれ越しに(というか後ろサイドに)ビデオカメラが設置されていて、スタッフはその様子が映し出された事務所のテレビを確認し、お客さんが来れば何らかの対応をする。チェックインのお客さんが来ればチェックインの応対をするし、出入りの管理等もちゃんと行っている。自分もチェックインについては習っているので、人影が見えたらとりあえず速攻で前に出るようにしていた。電話は鳴らない。

ミスをフォローできる様、最低一回は一人でオペレーションを完遂させるおれを見届けたい田中さんであったが、あまりに電話が鳴らないものだから痺れを切らして後押しにしていた巡回に行ってくるね、と言い残し事務所を出て言った。電話は鳴らない。あまりに時間が空いてしまうと何だかやたら不安になったりする。おれはひまな時間をメモとにらめっこしながら脳内シミュレーションに費やす。電話はまだ鳴らない。

自動ドアからお客さんが入ってきたようだ。しかも結構な人数。「もしも電話が鳴ったらあれだから」と優しい福原さんは、出て行こうとした自分を遮って事務所に残した。ビデオカメラ越しに、接客対応する福原さんの後ろ姿が見える。大変そうだな、手伝ってあげたい。そこまで大きくないビジネスホテルだから実際適切な人員配置ではあるのだが、チェックインは重なるときは激しく重なる。列にもなってる。そんな時に限って、ルルルルルルルルルルルルるるルルルルルルルルルルルルるルルるル電話が鳴る。

うわあー鳴った鳴ったよ鳴っちゃった、鳴りやがったよ!このタイミングで!田中さんは巡回にいってるし、福原さんは大人数のチェックインに追われている。この時の謎の切迫感、わかる人いるかな??取るべきだけど取っていいのか、おれに出来るか、ミスしたらどうする、知らない問い合わせじゃねーよな、外人かな、田中さん帰ってこないかな、とか色々な思いが錯綜して少し躊躇したのだ。

不安がって事務所のざらついた画素のテレビにちらりと目をやると、列になったお客さんにチェックインシートを書かせている福原さんがこっちを向いて指をさしている。口をパクパクさせて電話を取れと言っているみたいだ。ルルルルるルルルル、鳴り続ける電話。

いい加減取らなきゃ!と覚悟を決めて、はい○○○ホテルです、とおれは受話器を上げた。内容はびっくりするくらいスタンダードなもので、割と簡単に項目を埋め、一通りの説明をし、終わり間際に田中さんが戻ってきて横に付いてもらいながら、難なく電話予約の行程は完了した。緊張の初電話を終え、ゥファーと息を漏らして椅子にもたれかかっていると、大勢のチェックインを終わらせた福原さんが戻ってきて「電話取ってくれたの?!ちゃんと対応出来たかい?」、田中さんは「よくやったね!予約も完璧だったよ〜〜」と褒めてくれた。

だって福原さんが取れって言うんですもんカメラ越しに、とおれは言った。取らないわけにいかないじゃないですか!と。

すると、ん????という絶妙な静寂が場を包む。針を落とす音が聞こえるほど静かな刹那だった。取るように指示したかと丁寧に田中さんが福原さんに対して訊く。

「え、えぇ、それらしいことはたぶん言い残しましたが。カメラ越しには、え?絶対何もしてませんよ、絶対!ここのチェックイン方式にもまだ慣れてないですしお客さんいっぱいでそれどころではなかったです、まず僕カメラがどこにあるか知りませんし

嘘だあ!ふざけて怖がらせようとしているでしょうと、福原さんに言った。不安だったけれどあぁ取らなきゃいけないと思ったのは福原さんがこっちを向いて取れと合図を送ったからだ、こうやって、と動作を再現してみせた。砂嵐混じりの白黒に近い色をしたテレビ画面に、両目を見開いて、人差し指を突き立ててパッパッと左手を二回振り上げ、口はパクパクと何かを伝えようとしている。取れと解釈しておれは受話器を取ったのだと!

それでも福原さんは認めようとしなかった。怖いこと言わないでよとビビリ顔で萎縮していた。確かにそうよね〜、と田中さんも結局は納得したのだが、ジリジリした不思議な怖さだけがその場に残った。あれから数年経った今でもそのビデオカメラの構図と福原さんのその顔は鮮明に覚えている。

何よりの恐怖は、おれが受話器を上げてメモに目を落とした後も、テレビ画面の福原さんはおれのことを見開いた目でずっと見ていたのではないか、ということ。それを思うと心底ゾッとする。果たしてどんな言葉や呪詛をおれに対して投げかけていたのだろう・・・・・

 

 

ニューナポ○オン

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大学生の時の話。

あくまで自分の経験上からくる、きっとこれは思い込みに過ぎないと思うのだけども、○○銀座、と呼ばれる区画は大体その町の繁華街的な様相を持ち、街によっては土産物屋だったり飲み屋だったりはたまた歓楽街が広がっていたりする。

おれのよく利用する或る駅も其れ然りで、駅前には北銀座と南銀座という道が駅前の大通りを挟んで左右対称に伸び、北銀座にはソープ街、南銀座には居酒屋、ホストクラブ、格安風俗が犇めき合っている。北はとても静かなのに対して、南は常に繁雑としていて、ドンキホーテやラーメン屋、牛丼屋などもあるものだから、キャッチのお兄さんもガンガンいる中、中学生くらいの少年少女も普通の顔をして歩いている。それは異様なものでも危ないものでもなく慣れた人にとっては既に一つの風景と化していて、自分も当たり前のようにキャッチを上手くかわしながらその道を通るのだ。

「綺麗なお姉ちゃんいますよ〜〜」

「お兄さん今日はどんな店をお探しで?」

「マサージ3000エン、スルヨ」

「おっぱいどうですか〜!」

キャッチの方たちは本当に面白い、ありとあらゆる言葉を使って歩行者の足を少しでも止めようとしてくる。その日、確かおれは友人と簡単な用事を済ませた後、南銀座の奥にあるラーメン屋に向かっていた。当たり前の風景、夜になるとギラつくネオンの下にキャッチが大勢。友人との会話も困難じゃないかというほどのノイズが、人々の雑踏がそこには溢れかえっている。目的と標準はラーメン屋たった一つに絞り、キャッチの大海原を掻き分けて進む!我らはモーセである。

お姉ちゃんの言葉があればあゝキャバクラなのだと、片言の日本語が聞こえれば洗体か性感マッサージかと、おっぱいとあればなんだおっパブかと。強力なパワーワードが飛び交う中で小さな想像を浮かべては打ち消し浮かべては打ち消し一歩、一歩と歩を進める。そんな中、一人の杖をついたヨボヨボの老人が前方から歩いてきて、おもむろにおれの耳元近くで囁いた。

「ペロペロ…キャンディー…………」

ペロペロキャンディー?!ペロペロキャンディーって何???!おじいさんの口からペロペロキャンディーとの御言葉、あまりに唐突で衝撃的すぎる出来事におれはたじろぐ。お告げか?お告げなのか?ペロペロキャンディーとは一体…?! 友人もおれの肩まで顔をやり、あのおじいさん何か言ってた?と訊いてきた。おれはいま起こった出来事をありのままに、耳元でペロペロキャンディーって囁かれたと話した。「は?!」友人はいまいち飲み込めない様子だった、当たり前だ。おれにとっても意味不明でしかない。振り返るとその老人はいつの間にかいなくなってしまっていた。

それはおれにとってあまりにも面白い体験だった。しばらく日が経ち、当時のバイト先の友人にこの珍事について話した。この男はとても物好きで、変な音楽のことだったりディープスポットや、巷の風俗情報にもやたらと詳しい。おれとしては笑い話程度のつもりで話したのだが、こいつは真面目な顔でうむーーとひとしきり何かを考えている。そうしてハッと閃いたかのように、

「それ、きっとあれですよ。ニューナポ○オンの客引きじゃあないですか? ぼくも行ったことはないんですけど、選りすぐりの女性を集めてるって噂の、伝説のピンサロです」

「へ、へぇ・・」

「ちなみに料金は2回転2000円からしいですよ。見ちゃいましたか、妖精」

「妖精だったのかなあのおじいちゃん。てかクソ安いね・・・」

ピンサロというのはお手軽な風俗のことで、回転数は交代する相手の数つまり試合数のこと。単純計算でも一人千円、どう考えても破格、というかオカシイ…あまりにも安すぎる。人件費とか一体どうなってるんだ!廃墟かもしくは死体とか転がってるだろ!そんなレベル。

定かかはまだ分からないがおじいちゃんの正体を知り得る者の登場、そんな急展開におれの頭はひどく混乱した。伝説のピンサロの使いである妖精に会えたおれはラッキーボーイなのか。そもそもボーイなのか。妖精はペロペロキャンディー…っていう鳴き声なのか。そもそもそんな店が現存するのか?ともかくバイトの休憩時間が終わるタイミングであったので、そんな伝説の場所があるなんて知らなかったわー機会があったら是非行ってみるわーとメモなんかもせず、社交辞令くらいに話を切り上げた。

「是非行ってみてくださいね!!!」

ーーーー時は経ち、そんな記憶がとうに薄れ去った頃。おれは最後のサークルの夏合宿でハメを外しすぎてしまい、片手の粉砕骨折パイパンという二重苦を背負っていた。疲労と、心地よい開放感、人里の空気。1週間に及ぶ山奥のペンションでの軟禁生活。もうお分りだろう、理性を保つ判断力は限界まで達しきっている。手も不自由。その時ふと脳裏に掠めたナポリタンの残像、わずかな記憶を頼りにおれは南銀座へと吸い寄せられるように身を運ぶ。

あった・・・・あったぞ・・!このご時世であるが携帯などに頼らない。おじいさんの妖精もいらない。ただ、己の研ぎ澄まされた嗅覚だけを頼りに辿り着いた桃源郷ユートピア)。一つだけ保身のために言っておくが、これは性欲のような生半可なものではない、生きるための飽くなき渇望、生欲であると!!(正直に言っても友人のそれは脅しにも近く、性欲ではなく好奇心ですね怖いもの見たさです)(当方トレジャーハンター)

まず見た目は真っ黒なほったて小屋のよう、紫の看板に昔ながらのバブリ〜なフォントで店名が大きく描かれていたと記憶している。そしてドアは引き戸だ。カラカラカラとスライドさせるとチュミミミミーンと防犯ブザーみたいなのが鳴る、これが入店のサインなのであろう。音にびっくりして体を中に、急いでドアを閉める。店内は薄暗いどころか漆黒の闇だ。狭い通路の向こう側から痩せ細った男性店員がこちらを覗いている。すみません、と声をかけると、そのまま壁から体を引き抜いたようにくねくねと体をひねりながら歩き近づいてきてか細い声で2000円を請求される。その奇妙な動きを想像してみてほしい、まじ怖い。異世界!おれは友人にそそのかされてとんでもないところへ足を踏み入れてしまったようだ。ゾワゾワする。でもこれ、もはやペロペロキャンディー関係ないよな、とこの辺で気づく。どうぞこちらへ、そんなようなことをポソポソ言ったと思ったので通路の奥へ進み曲がってみると、6〜8畳くらいの部屋に二人掛けのソファーが正面を向いて6つ設置されている。数人の人の塊が蠢いている様子が見える。段々目が慣れていくのが怖い。奥のソファーに案内され、プレイ中のおじさんの肌色をギリギリに掠めながら席に着く。てか何であのおじさんあんな脱いでたんだよと未だに思う。

〜完全に風俗レビューになってて、これこそ恐ろしい出来事なわけだが続けよう〜

真っ暗な中、音楽も流れず、変な音がごくたまに聞こえてくる。空間の裂け目におれはいるのだろうきっと。現実世界におれは再び帰れるのだろうか? おれは冒険家であるのだ!と腕のギブスを強く握りしめながら自分に言い聞かせ落ち着きを取り戻す。そこに嬢が来る。友人は選りすぐりの女性と言っていたがその真実はーーーー・・・

おばちゃんでした。さすが2000円という手荒なサービス、ただやはり亀の甲より年の功、RAPのKOHHよりTRFのKOOとはよく言ったもので実に満足のいく・・・・・ん、えっ??!最後におしぼり思いっきり投げつけられました。まじ怖え〜〜〜><

またある日、明るいときに周辺を通ってみると建物はあるものの店の看板はなく経営している様子は全くなかった。生活の匂いもそこにはまるでない。あれからペロペロキャンディーおじいちゃんにも会っていない。はて、本当にあの店は存在していたのだろうか、ネットで調べると確かに出て来るんだけど本当にそこなのだろうか、空気の感触が現代のものじゃなかったっていうか、おれが足を運んだ一夜だけ存在してたんじゃないかと思うくらい、夢を見ていたような、タヌキに化かされた時ってこんな感じかなとか、昼下がりに呆然と繁華街で佇みながらおれはその不思議な感覚を噛み締めていた。

(今はない店舗ですが働いてた方がこの書き方で嫌な思いしたらごめんなさいー)

 

 

おしまい

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ホーンデッドマンションの最後にいるお祓い女神的なペロペロキャンディーをどうぞ