おはよう

挨拶 CEO

平成の延長戦

令和の実感もないままに綴るこんなものに、大した価値はない。

生活の記録

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2019/06/16

梅雨の合間の晴れ空で新代田FEVER、念願の最高マッシモである。皆は知らないかもしれないけども自分はこう見えて音楽聴くのが好きだ。massimo、このバンドを知ったのは学生の延長戦かましてたときにサークルのたまり場で耳コピしてた記憶があるから最近ではまったくないと思う。知らず10年とは言わないまでも時空の歪みが生じて破茶滅茶な歳月が経っていた。やはり学生時代もとい卒業の瞬間に好きだったものというのはなかなか更新されず、いつのまにか悍ましいキャリアを築いてしまっている。学生時代に好き好き言ってたバンドをはるかに凌駕して長い間好きなもんとして自分の中に鎮座し、そんな実感もなく体の奥底から染み渡っているのだ。バンド自体が12年ぶり、音源出して活動再開してからもライブしていなくてこれからも予定はないみたいな活動頻度だからこの日は行かない理由がなかった。マッシモのせいで青年期のおれの感情の琴線は磨耗して弾け切れた。そんなことを思い出しては噛み締め感慨深みも一入だった。もちろん自分は下手フナズマ側にいた。ピンと張って抜群にキレてて、残念ながらテナーファン?が前方陣取り不動だったので足元は見れなかったが、きっと潔い感じなのだろう。ツイリバの音は友達の少ない陽キャラみたいな明るさと温かさがあって大好きだ。新アルバムを丁寧に弾ききる感じであっという間、待ち望んだその日その時は至極あっさりと終わってしまったような心持ちであった。でも感動の瞬間ていうのはその場で噛み締める隙なんて与えてはくれなくて、得てしてそういうものなのだろう。あの場所に存在出来たことが良かった。歳を取る度好きなものは少なくなって増えも更新もされないけど、ずっと回転してた擦り切れる前のテープをクリーニングして澄み渡ったような、そんなきがした。終わって後輩と焼肉を食べに行った。おいしかった。

 

2019/06/23

彼女と富士の樹海散策に行く。希死願望の高まりなどでは断じてなく、ガイド付き、ただそれは有難くも友人から体験型チケットを拝受したからだ。弾丸で河口湖までぶっ飛んだ。朝の探検だったので温泉宿に前泊。深夜、隣の建物で火事があって野次馬が集まっている様子を窓から見下ろしている瞬間を切り取れば実にヤバかったしエモかったと言って差し支えないだろう。サイレンや放送、大袈裟に騒がれていたが被害のないことを祈るしか自分に出来なかった。温泉は微妙だった。期待してた樹海はやはり期待以上の最高。通行証がないと入れないとこまで行くとのこと、初めての樹海深部に胸が高鳴る。昔にチャリンコで樹海脇の林道を滑り漕ぎ降り狂ってた時にクラッシュして血塗れになった経験から樹海には神へのそれに似た憧憬とも畏敬ともいえる念を抱いている。風穴もとにかく良かった。死体もなかったし。深いところよりも国道沿いの方があるらしい。詳細については思い出す気も書く気も起きないのでこれで終わり。旅行の日記とか書く人は、すごいな、純粋に楽しめ。目の前の人生にひたすら没入しろ。

 

2019/06/26

福島の或る市区町村には友人が勤務していて、せっかくなら婚姻届はそこへ提出しようと思い立った。前日の休みが取れなかったために夜行バスで向かう。夜行バスというと年柄妙な気恥ずかしさを覚えてしまい、休みが取れなかったせいにしたり意に反した強がりを言い放ってしまいがちだけれど、色々な意味でコスパが良くて全面肯定している。寝ていれば着くのだ。到着した場所は日を遮るものすらなく荒涼とした大地であった。ホームセンターの1/5を占めるポッポ的なイートインでソフトクリームを舐める→役所で友人の働く姿を目視→書類一式を窓口に提出→昼休みの友人と合流し一緒に昼飯を食べる→紹介された資料館の見学→仙台へ向かう→牛タンを食べる 一連のエモい流れであっという間に小旅行は終わった。正直結婚に憧れなどくそほど抱いてなかったのだけれど、帰り際電車の窓の黒を見ながら、喜びが全身を脈打つように胎動していたきがする、この気持ちを生涯忘れないようにしたい。

 

2019/07/07

自分の身の回りで色んなことが起きてる。悲喜こもごも世界は回っているなと感じる。どこか遠くで戦争が起きてるとか飢餓で苦しむ人がいるっていうのはイメージできるのだけれど、自分の周囲に関してはその近さ故か数年前くらいまで知らない人に全く興味を抱けなくてそれこそ棒同然に見えていた。いつのまにかそれぞれの人にはそれぞれの生活があるっていうことに気づいて、電車に乗っていてもその人の知らない人生を空想することが楽しみになった。皆にアナザーストーリーがあるのは愛おしくもあり怖くもある。くだらない馬鹿話をもっともっと聞きたい。人伝てでも近況が知れたら嬉しい。気づかない無知の、狭い世界で生まれて死にたくないな。漫画の主人公は自己中心的と思うのだけれど描く人にはプロットがあるから全容が見えている中で行動するわけで全然おれとは異なっている。

 

2019/07/26

流石に梅雨明けしたくさい異様な陽気だ。この日は訳あって実家に帰省。埼玉の片田舎であるので車で少し行けば住宅地を離れ青々とした緑、お気に入りの喫茶店は荒川の向こう側にある。竹林の中にあるアトリエ、古民家をリノベーションした喫茶店。停め方を間違えれば一台しか収まらない駐車場には人一倍の丁寧さを心掛けよう。自分はお酒に弱く飲み歩くタイプではないので行きつけの店などそこまでないが、喫茶店を切りもりしているおばちゃんには顔を覚えてもらっているようで行くと1、2時間は平気で話している。自分のパワースポットだとおもう。最近のニュースの話とか知らない場所、土地の話、草や花の話、いろんな人間の話。人柄よく明るいおばちゃんに心から癒される。色んなことを教えてやったり、っていうのはそれほどでもなく教えられたり知れたりしまくり気付かされまくりの、もっとこういう風に、自分も優しい生きかたが出来ればいいのになあ。家に向かう車は田舎から離れるのを想起させるような切なさに包まれる。強く生きたいだけなのだよな。その後はそんなことも忘れ地元友人と一堂に会しグラウンドでキャンピング道具を広げ凪を感じるのであった。此れは一体どうしてなのか由来不明の、それはそれは力強いバイブスで。

 

2019/07/31

終業後、都内の銭湯にいく。また銭湯。日中の昼休憩ピクニックでぐしょぐしょになった身体と纏う服が乾いたら風が吹くたび獣臭とも形容出来そうな芳香が鼻をつく。その度次第に浴みたくなるわけだから銭湯好きが高じる事は決して良いことばかりではない。頭をぐるぐるまわる雑多な情報や吐き出したい毒があつい水に溶け出していくのが目に見えてわかる。おれはそれが全て消えないうちに掬い上げて冷ましてほんの小さな塊を整理して取っておく。皆はリセットというけれど空っぽにするでなくそれは整頓の感覚でいい。俺なりの奇形に積み上げていい感じに明日につなげていければいい。

 

2019/08/01

仕事は良い意味でも悪い意味でも順調である。タスクが山積してもそれとなく片付けられるのは時間の経過に伴うだけの経験値のお陰なのだろう。割とドライな職場環境だけれど、終業後、久しぶりに職場の人とある程度の人数で飲みに出かけた。他愛も無い話をしここでもやっぱり僕たちは現在進行形の人間なのだなと思った。みんな何かを思いながら働いていて、呆然と生きたりしていて、どこかで実は発散したくて、個性を認められたくて、顔が赤くなったらいじられたり心配されたりして、先入観とか有象無象に邪魔されてうざいのも人間だからなのだなと思った。おれのデトックスは酒の力だけではなかなか出来そうにないわけである。奇しくもこの日個人的に極上に嬉しいことがあった。こういう時に人は、はじめてノルウェイの森を読み終えた時ばりの高揚感で叫び出しそうになるものだ。赤ら顔で重い頭を左右に振り乱しながらどしんどしんと歩を進め気持ちは少し浮き足立って地上五センチ上を平行にスライドしているぼっちゃん刈り野郎デース

 

 

そんなおれの平成はまだまだ続きそうである。

続く